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その他 2024/04/16

ワイヤー矯正の治療期間はどれくらい?種類は?様々な疑問を解説!

多くの人が矯正を選択する際に、装置の目立たなさを重要視します。ワイヤー矯正では、歯の前面に取り付けられる「表側矯正」が一般的によく知られていますが、他にも、ワイヤー矯正技術にはさまざまな形式が存在します。これら各方法の利点と欠点を把握し、個々のニーズに合った矯正法を見つけることが大切です。このコラムでは、ワイヤー矯正に関するその種類や特性を詳しく説明します。


■ワイヤー矯正の基礎知識


ワイヤー矯正というのは、歯表面に取り付けられたブラケットを介してワイヤーを通し、このワイヤーを調整して歯に圧力をかけ、目的の位置へと徐々に歯をシフトさせる矯正手法です。この技術は100年を超える歴史を持ち、多岐にわたる症状に対応可能なのが大きな利点です。歯の状態に応じた精密な調整が可能であり、速やかな歯の移動を実現できる点が強みです。ただし、調整後には数日間の痛みが伴うこと、装置の目立つこと、また歯ブラシがしにくくなる点が挑戦となり得ます。

近年では、視覚的にも目立たないマウスピース型矯正も人気を集めていますが、どちらの方法にも一長一短があります。目立ちにくいオプションも含め、自分のニーズに合ったワイヤー矯正の方法を選択することが重要です。


■ワイヤー矯正の科学 見えない力で歯を動かすメカニズム


ワイヤー矯正の背後にある歯の動きの原理はどういったものでしょうか。歯の根元と周囲の骨の間に存在する、歯根膜と称される柔軟な薄膜が重要な役割を果たします。この歯根膜は、矯正器具から加えられる圧力に応じて、歯が進むべき方向に向かって圧縮され、その反対側は伸ばされる性質を持っています。

これにより、圧縮された側の骨は溶解し、伸びた側では新たな骨が形成される細胞が活発に働きます。この過程を繰り返すことで、歯は徐々に目的の位置へと移動するのです。


■ワイヤー矯正のプロセス


ワイヤー矯正についてどのような順序で治療を進めるか説明していきます。最初に、歯科医院で初診を受け、専門的な検査を通して個々の状況が詳しく評価されます。この段階で、治療の流れ、期間、予想される費用、そして治療の利点と可能なリスクについて詳細な説明を受けます。それぞれの歯並びに応じて、矯正装置を装着する前に抜歯が必要と判断されることもあります。

次に、歯のクリーニングが行われ、専用の接着剤を用いて歯表面にブラケットが固定されます。細かなワイヤーがブラケットを通して装着され、このワイヤーを調整することで歯を段階的に所望の位置へと導きます。治療開始後は、定期的に歯科医院を訪れ、歯の清掃と矯正の進行状況のチェックが行われます。治療の進行に応じて、ワイヤーの太さや形状が変更され、歯に適用する力が調整されます。一般的に、治療期間は2〜3年程度とされています。


治療の最終段階で、目的の歯並びに達したら、矯正装置が取り外され、歯が元の位置に戻らないように保定装置の装着が行われます。保定期間は通常1〜2年で、この期間が終了すれば、矯正治療は完了となります。

■ワイヤー矯正の選択肢とその特性

ワイヤー矯正にはいくつかの選択肢があり、その中でも特に一般的なのが、表面矯正、裏側矯正(舌側矯正)、ハーフリンガル矯正です。それぞれの方法にはメリット、デメリットが存在します。選択する際のどれが自身にとって最適かを考えるべくそれぞれの特徴について比べることが大切です。また、費用面に関しても治療前に把握しておくと安心です。


表側矯正(唇側矯正)

〈特徴〉
・歯の表面、具体的には唇に面する側にブラケットとワイヤーが取り付けられる方法です。伝統的な矯正法であり、長い歴史を持つ最もポピュラーな手法です。費用はおおよそ60万円から120万円です。


▼メリット
・広範囲の歯並びの問題に適応可能。
・他の矯正方法に比べて比較的費用が抑えられる。
・発音への影響がほとんどない。


▼デメリット
・装置が外から見ても明らかに目立つ。
・ブラケットの厚みにより、口元が前に出る感覚が生じる場合がある。



■裏側矯正(舌側矯正)


〈特徴〉
歯の内側、つまり舌側にブラケットとワイヤーを装着する手法です。この方法は、表側矯正よりも専門的な技術を要します。
費用は 一般に100万円から180万円です。


▼メリット
・装置が外から見えにくく、矯正中でも見た目に影響が少ない。
・唾液の流れが良いため、表側よりも虫歯のリスクが低いと言われています。

▼デメリット
・装置が舌に触れることで、一時的に発音が難しくなることがあります。
・費用が高い。

裏側矯正は、見た目を気にされる方に適した選択肢で、装置が他人の目に触れることなく治療を受けられる利点があります。しかし、その反面、治療費が高くつくことや、初期段階での発音の難しさなど、いくつかの検討事項が存在します。特に技術的な要求が高いため、この治療法を提供できる歯科医は限られており、治療を希望する場合は、事前にクリニックの対応状況を確認することが重要です。


■ハーフリンガル矯正

〈特徴〉
ハーフリンガル矯正は、上顎の歯には裏側矯正の技術を、下顎の歯には表側矯正を適用する、ユニークな矯正治療法です。この方法は、表側と裏側矯正の利点を組み合わせたものであり、治療費用は約80万円から130万円となります。この矯正法の主な特徴として、上顎の装置が目立たないことで、矯正中でも美的配慮を重んじる人に適しています。また、全顎を裏側矯正で治療するよりもコストが低く抑えられる点も魅力的です。


▼メリット
・上顎の装置が隠れるため、日常生活において装置が目立ちにくい。
・コストパフォーマンスが良く、 裏側矯正のみを選択するよりも治療費がお手頃である。


▼デメリット
・表側矯正のみを選択する場合に比べて、全体の治療費は高めです。
・笑ったり話したりする際に下顎の歯が顕著に見える人には、装置が予想以上に目立つことがあります。


ハーフリンガル矯正は、特に上顎の装置を人目に付きにくくしたいが、裏側矯正全般の高額な費用を避けたい方に適したオプションです。笑顔や会話の際に下顎の歯が目立つことが少ない人には、この矯正方法が特に有効です。しかし、下顎の歯が普段から多く見える人は、装置が思ったよりも目立つ可能性があるため、この点を考慮する必要があります。


■ブラケットとワイヤーの選択肢: 矯正装置の多様性


矯正治療で使われるブラケットとワイヤーには、目立たないタイプから従来の金属製まで、さまざまな種類が存在します。これにより、見た目の懸念を抱える患者さんでも、目立ちにくい矯正オプションを選択できるようになりました。以下に、ブラケットの主な種類とその特徴、強度、耐久性、そして費用について詳しくご紹介します。


〈ブラケットの種類〉

▼メタルブラケット
・強度と耐久性が高く、長期間の矯正治療に適しています。
・コスト効率が良いが、金属製のため目立つ可能性があります。
・金属アレルギーの方には不向きです。
▼セラミックブラケット
・歯の色に近く、目立ちにくいセラミック素材を使用しています。
・メタルブラケットと比較して強度も耐久性も高いが、価格はやや高め。
・強い衝撃には破損しやすいため、注意が必要です。
▼プラスチックブラケット
・透明または半透明のポリマー素材でできており、非常に目立ちにくい。
・メタルブラケットに比べると強度や耐久性が劣り、食品による着色が起こりやすい。
・摩擦が大きいため、歯の移動速度が遅くなることがある。
▼ジルコニアブラケット
・メタルブラケットと比較して同等の強度と耐久性を備えたセラミックの一種。
・着色しにくく、歯に近い自然な色合いで、目立ちにくさを実現。
・高い耐久性と美しさを求める場合の最適な選択肢だが、コストは高めです。


〈ワイヤーの特性〉


▼材質
治療の進行に合わせて、ニッケルチタン、ステンレススチール、ベータチタンなどの異なる材質が使用されます。初期段階では弾性のあるニッケルチタンが選ばれ、治療が進むにつれて、硬く耐久性のある材質へと変更されます。
▼断面の形と太さ
ワイヤーは丸形と四角形の断面があり、四角形の方が歯にしっかりとフィットし、効果的に力を伝えることができます。治療の進行とともにワイヤーの太さを変えることで、より正確な歯の移動を実現します。
▼色
最も一般的なのは銀色のワイヤーですが、目立ちにくいホワイトワイヤーも選択肢としてあります。ホワイトワイヤーは、樹脂コーティングまたはロジウムコーティングされており、見た目を気にする方に適していますが、追加の費用がかかる場合があります。

ワイヤー矯正はしばしば目立ちやすいと思われがちですが、最新の治療技術によって、装置がほとんど見えない選択肢も増えています。この方法は、豊富な実績を持ち、様々な歯の問題に対応可能な、効果的な矯正手段です。装置の色やブラケット、ワイヤーを工夫することで、外見的な影響を最小限に抑えることが可能です。目立たないワイヤー矯正を選択することで、より前向きに治療を進めることが期待できます。

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